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歯周病が進行して歯を支える骨を失った場合、そのままでは歯を維持し続けることは困難です。
しかし、現在では再生療法によって、露出した歯の根を歯茎で被覆したり、失った骨を再生させることにより長期的に安定して歯を維持することができるようになってきています。
歯茎の再生には、別のところの歯茎を根や骨の表面に移植することで再生していきます。
歯周病により吸収した骨の再生には、エムドゲインという薬剤を利用する方法、コラーゲンでできた膜を利用する方法、骨を移植する方法、自己血液より作製した "CGF" を利用する方法などがあります。


審美的、機能的な歯茎のための再生療法(根面被覆)
「歯茎が下がって、歯が長くなった」、「ブラッシングの時、歯茎が痛い」など歯茎に問題が生じた場合、別のところから歯茎を移植し、厚みを増すことや歯茎の質を変えることで本来の審美的で、機能的な歯茎の再生を行います。




 

歯周病により失った骨のための再生療法
 
歯周組織再生療法は歯周病の基本的な治療を行った後、歯周ポケットが6㎜以上残存する部位に対して、部分的な骨吸収の改善を目的として行う治療法です。

 

■エムドゲイン(歯周組織の再生を導く薬剤)

エムドゲインの主成分はエナメルマトリックスデリバティブで、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするタンパク質の一種です。
このタンパク質は歯周組織の再生に重要な役割を果たすことがわかっています。
1980年代後半にスウェーデンのビオラ社で開発され、1995年初めて患者さんにエムドゲインによる治療が行われてからすでに20年以上経過しています。現在まで副作用の報告はされていません。
世界44カ国以上で使用され、日本では1998年に厚労省が承認した薬剤です。
吸収した骨面や露出した歯根の表面を十分に清掃した後、エムドゲインを歯根表面に塗布して作用させます。




 

 

歯周病が細菌等による感染症である以上、治療において最も大切なことは、セルフケアとプロフェッショナルケアによるプラークコントロールです。
再生療法を行う際に、術前、術後のプラークコントロールが予後に大きく影響を及ぼします。

 






長期的に安定したインプラントを植えるためには、インプラントを支える十分な高さと厚みの骨が必要です。また、審美性にも優れ、メインテナンスも容易な歯を入れるためにも十分な骨が不可欠となります。
しかしながら、歯を失うと必ず骨吸収が起きるので、骨の量が十分にあることはそう多くはありません。
また、上あごでは副鼻腔の底による、下あごでは顎の中の神経による解剖学的な制約を受けます。
そのような場合、下記の骨再生治療を行うことによって、インプラント治療が可能になります。
 
■GBR(骨誘導再生法)
インプラントを支えるための骨の高さや厚みが不足している場合、骨の吸収により歯茎が凹んでしまった結果、十分な審美性を得ることができなかったり、メインテナンスしやすい形の歯を入れることが出来なくなった場合に骨の形態を改善するために行う方法です。
現在の骨の上に、患者さん自身の骨や人工の骨補填剤を移植して形態を整え、コラーゲンの膜やチタン製のメッシュで形態が崩れないように覆うことで、 吸収した骨をなるべく元の形態に近い状態に再生します。

 

 

 


 

■サイナスリフト・ソケットリフト
上あごの奥歯の上には副鼻腔の底があり、そのため歯を抜いた後インプラントを支える骨の高さが不足している場合を多く認めます。このような場合でも副鼻腔の中に骨を再生することによって、十分な長さのインプラントを植えることが可能になります。
実際の治療法としては、副鼻腔の骨に窓を開け、内側の壁から丁寧かつ慎重に粘膜を剥がし、できた隙間に骨を移植することで骨の高さを増やします。
残っている骨の高さ、再生する骨の高さ及び範囲によって、副鼻腔の側面の壁から窓を開ける方法(サイナスリフト)と底から窓を開ける方法(ソケットリフト)があります。
どちらの方法にもメリット、デメリットがありますので、十分な診査を行い、どちらかを選択することになります。

 



 

 

インプラントを長期的に安定して機能させていくために骨再生治療(GBR・サイナスリフト・ソケットリフト)を行いますが、一旦失った骨を再生することは容易なことではありません。
精密で難易度の高い手術が必要になるため、手術時間が長くなったり、術後に痛みや腫れを生じることがあります。
また、移植した骨補填剤はそのまま骨になるわけではなく、その中に患者さん自身の新しい骨が入り込み、置き換わることで骨が再生されます。そのため、骨の再生量には個人差があります。
十分な骨量を得るためには、感染など術後のコントロールも大変重要になります。

 






匠歯科クリニック
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匠歯科クリニック

院長 三松 匠哉
九州大学 歯学部卒
歯科医師臨床研修指導医
九州大学病院 歯科医師臨床研修施設
鹿児島大学病院 歯科医師臨床研修施設